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#35  背景が天国……なわけない

last update 最終更新日: 2025-06-24 23:58:25

 背景天国のお母様。すいません拝啓を誤字りました。背景が天国のお母様ってグリーンバックで合成でもすんのかいってね!すいません。ほんとにすいません。あの、もう一回最初からやることって……あ、ダメっすか。そうっすか……。

 (あかねママの住むマンションに)来た。(マンションの高さを)見た。でっか!え、でっか……。

「ほら、女の子の一人暮らしって防犯面とか不安じゃない?だから防犯しっかりしたとこに住みたくてさ。」

 すっげぇ……防犯しっかりしたところに住みたいな!からの高層マンション住みは近いようで結構遠いところにあるわよ。あぁ動揺し過ぎてまた変な語尾に……。

【誤字ったのもしれっと本文に組み込んでないで直しなよ。】

 うるさいバカ!にしてもほんとに立派な双ky……じゃなくてマンションだなぁ。視界が埋まっちまうぜ。

 ちなみにあかねママは何階?

「ちなみにあかねママは何カッp……」

 おっと、私としたことがつい言い間違えちまったぜ。

「由良ちゃん?」

「……。」

 あぁ〜やばい状況が状況なせいであかねママの顔見れないよ。絶対怒ってるよなぁ。

「由良ちゃん?」

「さーせんした。あかねママが住んでるのが何階なのか気になって"ちなみにあかねママは何階?"って聞こうと思ったらマンションを見上げてた私の視界の端に立派なものが見えたものでつい……ね?」

「ふ〜ん……で、どっち知りたい?」

「カップ数で!」

 その質問に私は即答をしていた。普通にセクハラだろだとか初対面で聞くとか終わってんだろとかそんな理屈はもう私の中には無かったんだ。心の悪魔の声すらも振り切って。ただ本能のままに。故に……。

「カップ数で!」

 私の目算だとC……いやDか。でも今日ゆったりした服だし目算は無理があるか。

「二回目言わなくていいってば!ちゃんと聞こえてはいるから!即答されたことに戸惑いを隠せないだけだから!」

「…………ゴクリッ」

 男性諸君よ、君たちが聞きたくても聞けない質問をこの私が代わりに聞いて進ぜよう。

「こんなくっだらない質問で緊張感持たせないで?こんな脂肪の塊の何がそんなに気になるの?チナミニエフ。」

 ま、ママ!?

「!?……あかねママが脂肪の塊と言うソレには男の夢と希望が詰まってるんです!!」

 き、着痩せするタイプだと!?やはりあか
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    「やぁ諸君!みんなYURAちゃんだぜ!ドンドンパフパフ!ふぅーー!」――どしたんよ急にそんなテンション高くてしてさ、頭でも打ったん?――とち狂ったんじゃね?――何言ってんだお前、普通にいつも通りのYURAちゃんだぞ?YURAちゃんの様子がおかしいのはいつもの事だぞ?――ナチュラルに頭おかしいヤツ扱いされててほんまに草生える!「聞いて驚け!僕は謹慎を解除されたのだ!」――謹慎!?何して……あ、なんかひまわりネキの配信で言ってたね。なんか無理しすぎて社長直々にストップかかってたって――ん?その状況でなんでひまわりネキの配信にいたん?謹慎中ならいくら先輩の配信とはいえ出ることなんてできないはずじゃ……――先輩に誘われて断れなかったって建前のもとに勝手に配信に参加したらしいよ?――で、その後YURAちゃんは逃げたと「そんな逃げるわけないじゃん!(まぁ、一度は逃走したけども。)ちゃーんと社長とマネージャーと保護者からガッツリめに怒られましたー!というわけでもう二度と無理はしません!ここに宣言します!無理せず長く活動をできるように頑張っていくので今後ともよろしくお願いします!と、言うわけでいつも通りやっていくよ!」

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  • 憧れに手を伸ばせ   #89 配信できるぜやったー!

    「それじゃ我らがピオーネのスーパー新人VTuberのYURAちゃんとのコラボでーす!はい!みんな拍手ー!それじゃあひとまず自己紹介お願いしていい?」「もちろんです!人生二周目の天才ロリっ子VTuberのYURAです!大先輩の足を引っ張らないよう頑張ります!」――大先輩の足をってアレ?ユラちゃんのチャンネル登録者って何人くらいいたっけ?ワンチャンひまわりちゃんが負けてね?――いや、まだギリ勝ってる――良かったなひまわりちゃん、先輩としてのメンツはギリ守れてるぞ!――まぁ、ギリだけどな!「ありがとYURAちゃん!おいこらコメ欄うるせぇぞ!じゃあ次はYURAちゃんの目撃情報が極端に少ない件について教えて貰っていい?話聞く限りじゃ見てないわけではないみたいだけど。」「それは……私は天才だからなんです。」「ん?」――さすがの俺らもクエスチョンマークだらけやわ――ワイも天才やからわかる、きっとながら作業してるからやな――適当言うなカス――ひまわりちゃんの枠に天才とかいるわけないやろ――寝言は寝て言え、いやもう黙ってろ――ボロくそで草「動画編集もMIXもイラストもモデリングも全部自分で出来るので、全部やると時間がやっぱりその分長くかかっちゃうじゃないですか。となるとより多くの時間を確保するために色んなことを同時進行することになるわけで。配信視聴も作業しながらなんですよ。」――な?――コメ主のドヤ顔が目に浮かぶ――ほらそこ!コメント欄内で会話しない!――枠主が混乱してこっちに助け求めてるよ!――しゃーないなぁ誰か答えといてー――お前ちゃうんか、ほな俺がやるか。やりたいことがいっぱいあって、それをやる能力も持ってると。だから全部やってて手が離せない。それで配信は見てるけどコメントはできない。「あ、なるほどね!作業BGM的なってことか!え?生き急ぎすぎでは?もっとゆっくりしよ?」「前半は端折るんですけど、何事かをなすにはあまりにも短いって名言あるじゃないですか。そういうことです。人なんていつ死ぬか分かりませんしね。母もまさか私を遺すことになるなんて思ってなかったでしょうし……。あ、今は祖父母がいるので大丈夫ですよ?」――重いね……――そうなんだ、ユラちゃんお母さんを……――俺ちょっとチャンネル登録してくる――俺も俺も――チャンネ

  • 憧れに手を伸ばせ   #88

    「そういえばユラちゃんがうちの事務所の配信にいるの珍しくない?なんかそんな気がする。」YURA――実は色々事情がありまして……――今更だけど、ひまわりちゃんはみんなの妹なわけじゃん。ならさ、ユラちゃんじゃなくてユラお姉ちゃんって呼んだ方がいいんじゃない?――そうだそうだー!妹なら妹らしくちゃーんとお姉ちゃんと呼ぶんだー!――妹ちゃーんほれほれー!「クッ……ユ……ラ……おね……ちゃん……。うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!もうヤダ配信やめたい!ふて寝したい!あたし年上なのに!先輩なのに!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」――泣いちゃった……――しょうがないね、妹ちゃんだからね――ちょっと男子ー!サイテー!――ひまわりちゃん泣いちゃったじゃーん!――あんな小さな女の子相手にいい歳した大人が揃いも揃ってさー!「やめて……もうやめて……話題変えよ?ね?ほら、ユラ……オネエちゃんが配信に現れない原因をしようよ!」――しゃーないなぁ――という訳でユラちゃん!――あとは任せた!YURA――え、えっと……任されまし……た?アレなんか通話かかって……ひまわり先輩?(ど、ど、どうしよう!今日仕事したら絶対社長とマネちゃんに怒られる!でも私みたいな事務所に入りたての新入りがひまわりさんみたいな大先輩からの通話に出ないわけにもいかないし……。いや待てよ?出ないわけにはいかない……か。これ使える!新入りって立場で先輩の話を断れなかったってことにすれば怒られるのはひまわり先輩!これで怒られることなく配信ができる!)「はい、YURAです!ひまわり先輩!リスナーの皆さん!改めてよろしくお願いします!」(ふっ……計算通り!)

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